物と会話をしているのです。
みなさんこんにちは。大徳美術、店主の髙橋です。みなさまいかがお過ごしでしょうか?
ところで、私の仕事ですが傍(はた)から見ますと、ただ物を売ったり買ったりしているように見えますが、実は物と「会話」をしているのです。物(骨董品等)が入りますと、私は喋りかけます。「ようこそ私の所へおいでくださいました。せっかく別府に来たのですから別府温泉にでも入って来てください。」と話掛け、気持ちを伝えるのです。そして、それからなるべくその後は、商品を大切にしてくださる方に引き渡したい。と、想っています。最近、買取をして思う事はやっぱりお金じゃないと、その物を大切にしてくれる所に行って欲しい、また最近はそういう想いを持ったお客様が増えていることを肌で感じております。とても素晴らしい事だと思います。縁があって私の元へ来たのだから、やっぱり何か縁のある方の所に行って欲しいなぁと、強く願っています。特に掛軸・書画に関しては、キチっとした取り扱いが出来る方の所へと願います。長い年月、シワ一つ寄せずに、シミ一つ無い様に保管をして来られた方に対しても雑に扱わないように保管してもらいたい。100~150年経ってもシワ・汚れが無い、と言うのは奇跡的な事です。今の時代になって急にシワが出来たりすると悲しいです。キチっとした事をすれば想いが天に通じてまた良いご縁が頂けます。ぜひみなさま骨董品だけではなく身近な物も大切にして、日々過ごされてはいかがでしょうかと思う今日この頃です。画像は可愛いほのぼのした狸の掛軸です。ぜひご覧ください。