「おらん、おらん」と探される

皆さんこんにちは、大徳美術店主の髙橋です。まだまだ暑さに参っておりますが、やっと夜は少しだけ涼しくなってきたような気がします。

ところでたまに家内と買い物に行くことがあります。某スーパーだったり、大きなショッピングモールだったりするのですが、普段、骨董品ばかりを扱っている私にとっては、店に並んでいるものの一つひとつが、妙に新鮮に映るのです。

「あ、こんなものがある」「これは何に使うんだ?」「へぇ、今はこんなものまで売っているのか」などと、ついつい家内そっちのけで、いろんなものを勝手に見てしまいます。そして、気がつくといつも家内とはぐれています。

それからしばらくすると、どこからか、「おらん、おらん」という声が聞こえてきます。どうやら私を探しているようです。しかし、これも毎回のことなので、私自身はそれほど焦っていません。なぜなら、最後に私が見つかる場所がほぼ決まっているからです。それはどこかと言うと、お総菜コーナーです。

結局、食べ物のところにいる。我ながら、実に単純で分かりやすい人間だなと思います。

また、こんなこともあります。ダイソーで商品を見ていた私は、家内に、「これ、いくらなん?」と聞きました。すると家内は、呆れたような顔で、「値札がついてないのは、全部100円よ。」と。

私は「えっ、100円?」思わず驚いてしまいました。普段、骨董品を見ていると、値段というものはちゃんと意味があり、数千円のものもあれば、何万円、何十万円というものもあります。それがダイソーに行けば、値札がないものはだいたい100円。この感覚が、私にとってはまたまた新鮮なのです。「これは安いなぁ」と感心しながら商品を眺めていると、また家内がいなくなる。いや、違います。また私がいなくなっているのです。

この50数年、骨董品と向き合い、全集中で商品を「見る」という作業が、ほぼ職業病のように染みついてる私。ただ、家内からすれば私も見て見失わないでよ。と言うことなのでしょう。これからは少し気を付けて行こうと考えている今日この頃です。

※大分県の骨董品・古美術品を売りたいと考えている方、半世紀以上の信頼と実績の大徳美術までご連絡ください。

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